薬の依存と離脱症状

       

               

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デパス(ベンゾジアゼピン系抗不安薬)からの脱出


依存症と離脱症状について


私はデパスによって地獄のような離脱症状を体験しました。体の硬直やこわばり、呼吸の苦しさ、発汗、思考力の停止、異常な覚醒による不眠、奈落の底に落ちるような気持ちの落ち込み・・など、この離脱症状の悲惨さはおそらく体験した人間でないとわからないでしょう。だから、体験などしないでください。もし、いま運悪く体験されている方がいたら少しだけ私の脱出記を参考にしてみてください。

依存するプロセス

これはすでに知られていますが、このベンゾジアゼピン系の薬には危険な依存性があるのです。医者も当然知っています。でも、処方してきます。なぜなら効くからです。本当に精神的に不安な状態に置かれたときや不眠が続くときなど、飲んで数分でリラックスする感覚になれます。たから、患者側からしても助かる薬なのです。

おそらくは常用しないなら、ほとんど問題ない薬なのでしょう。実際に、私も不安時や不眠時にデパスを時々飲む程度で常用せずに使っていました。本当に時々なので、数年にわたって服用していても、依存はありませんでした。

しかし、不安症がだんだん重くなって不眠が続きだしたころ、デパスではダメかなとおもって精神科にいって他の薬を飲みました。しかし、それがどうも合わずにつらい副作用がでました。他に薬を試してもまた副作用がでました。おそらくそのころには何を飲んでも副作用がでる体質になってしまっていたのだろうとおもいます。体が薬に対して過敏な反応をするようになっていました。明らかに薬物過敏症でした。

それで、どの薬もだめだったのでやむなく以前に使っていたデパスを飲むと期待通り楽になりました。そこからが大きな間違いでした。

楽になるのがデパスだけなので、飲み続けてしまったのです。それも薬物に過敏なところに飲んだので、効果がさらに増大して効きました。ほんの少量でも効果があるので、おかしいなあとおもって飲んでいました。わずか2週間程度しか継続では飲みませんでしたが、そろそろやめようとしたときすでに体は依存していました。過敏症だからこそ、これだけ短期間の服用で依存したのでしょう。医者がそういったわけではないですが、私にはそうとしか思えません。

依存から脱出を図る

薬物に依存した体質になったのは初めてでしたので、恐怖感に襲われました。もともと不安症でデパスを飲んだのに、今度はその薬の効果に依存して不安がさらに拡大したのです。そうなると、もうデパスを継続して飲むことにさらに不安になります。なので、そこで服用をやめました。そして地獄の離脱症状との闘いがそこから始まりました。

正しい依存の終わらせ方

今なら私も冷静に自分の間違いがわかります。明らかに不安であせりまくって服用を中断したことが間違いでした。仮に依存しても、自分で途中で中断しては絶対にいけません。本当に少量ずつ薬を長期間かけて減量してゆき、しだいに体が少量の薬で大丈夫になってから最後に完全に終わらせるのが正しい依存からの脱出方法です。それでも、場合によっては半年から1年かかるかもしれません。しかし、突然自分で中断するのはNGです。正しい方法は、少量ずつの減量からの終わらせる方法です。これは医師ともよく相談して進めてください。じゃないと私と同じ最悪の体験をすることになります。


離脱症状が出てしまってから


薬イメージ離脱症状が出てから、恐怖のため再度デパスを飲むことができなくなりました。これは間違った依存脱出方法だったのですが、当時の自分にはそんな冷静な判断力がなく、単に目の前の依存恐怖症で中断したわけです。もし、早めにデパスを再開して上記の通り少量ずつ減らしていければ地獄の体験はおそらくなかったでしょう。(そちらを体験してないので、保障はできませんが)

とにかく離脱症状はそこから延々と続きました。明らかに脳にダメージを受けたような感覚でした。頭が固くなり、首筋から方のあたりまで筋肉が固まったような感じでした。手や胸がこわばり、汗もでました。

とにかくひどい状態だったので、針治療にいってみたり温泉にいってみたりビタミンを飲んでみたりいろいろと試しましたが、即効性はどれもありませんでした。

効果があるとおもったのは、運動でした。ジョギングを継続しましたが、それで気分は多少でも楽になりました。まだまだ離脱症状は消えませんが、とにかく少しずつ楽になるなら、それで期待をもてたのです。

ときどき、ふと体と気分がいい調子になりましたが、そのときは「ああ、こういうレベルまで戻れるときがあるなら、きっといつかはここまでは戻れる。完全に機能が死んでるわけじゃないんだ。薬でおかしくなったけれど、まだ完全に機能は死んでない。きっとまた戻れる証拠だ」と信じました。実際に、少しよくなってはまた悪くなる、という循環を続けながら改善していきました。

結論を言えば、もし私のように薬を突然中断して激しい離脱症状を持った場合、あとは時間を待つしか解決はないようにおもいます。さほど重くない人は、数週間でも数ヶ月でもすれば戻れる場合もあるようです。しかし、私のような重い離脱症状の場合でも、半年、1年とすぎるほどに体のこわばりも消え、不眠はなくなります。それでも私は2年間、体のどこかしらが固まったり思考力がなかったりという状態に悩まされました。治ってきたかなあ、という段階になっても、完全に元にもどったともいいにくいです。おそらく完全に戻る戻るにはもっと時間がかかるのでしょう。もしかしたら、そこまでは戻らないかもしれません。

しかし、とにかく生活ができて仕事ができるレベルには戻りました。自分としては、あくまで自分のミスであり自分の病からの帰結ですので、それでもここまで戻れたことに満足しています。そう思ったほうが心身とも未来を向けます。

離脱症状は本当に苦しいです。それを抱えてしまうと、「いつになったら治るんだ」という絶望的な精神状態とも戦わなければなりません。

ただ、信じてください。いつかよくなります。脳がダメージを受けたとしても、修復するプロセスもあります。ひとつだけご提案とては、なんとか運動ができる毎日にしてみてください。少しずつ、脳が動き出して修復をしはじめます。そして、少しずつでも改善を自覚し始めたら、あなたは必ず治る方向に向かいます。どれだけ時間がかかろうと、絶望しないでください。治るのに、自分で絶望して途中で諦めるほどばかばかしいことはありません。

私は強い人間ではありません。ですが、それでもなんとか戻って来れました。皆さんも必ず戻れます。

*運動と脳の関係については、この本が素晴らしく説明しています。この本を信じて私は最後までがんばれました。

脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方


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